投稿が遅くなりましたが、今回は7月の所内研修の様子をお届けします。
7月は、大学まで器械体操を専門種目として行い、現在は幼児体育のスペシャリストである、照屋敏算さんを講師に招き、器械体操(マット・鉄棒・とび箱)のリスクマネージメント&サポートの仕方を現在の運動環境を踏まえた座学と実践で研修しました。
これまでは、成人病と言われていた生活習慣病が、現在は小学生にも多発し、運動機能の低下が見られるとのこと。学校では、できる子とできない子の差が激しく、真ん中層がいない「二極化」が進んでいるとのことでした。しかし、今はそうかもしれないが、「“今”ではなく“未来予想”することが大事!」「今できていること」に目を向けがちだが、プラスで今行っている動きが未来にどうつながっていくのかの視点も持つ必要があることを学びました。そのために、幼児期は、全身を使った動き(身体をぶつかり合わせる遊びや斜面上りなど)をたくさん行うことがPOINT!!です。
実践では、レジスポでもニーズの高い『マット・鉄棒・とび箱』3つの器械運動を中心に行いました!
マットでは、前転、後転、倒立、側転の4つ☟
ケガにつながりやすいのが、前転、後転の回転時!その中でも一番首が危ないので、回転するときに首の所に手を添えてあげると恐怖心のある子や苦手な子でも挑戦しやすい環境を整えることができるとスタッフ全員が再認識!また、「ボールになるイメージ」と伝えてあげることできれいに回転できるとワンポイントアドバイスも頂きました!
鉄棒は、懸垂力、支持力、回転の3つの力に加え、度胸が大切とのこと。支持力が大切になるツバメでのケガが多いため、初めての時は上腕をサポートして動きに合わせて一緒に上がるといいとのアドバイスがありました!
器械体操の中で最もケガが多いのがとび箱!小学校や中学校の体育の授業でのケガもとび箱の事例が多いとのこと。とび箱には「助走から踏切(第一局面)」、「手をつく(第二局面)」、「着地(第三飛躍)」の3つポイントがあり、ケガも増えてしまうとのことで、この3つのPOINTで一緒に動きながら補助することが大切とアドバイスを頂きました。特にポイントになるのが、手をつく場面で手がすべってケガにつながってしまうので助走なしの場合には、前腕とおしりを補助することがリスクを減らす1つのPOINTとのことでした。
補助の仕方は決まった方法はなく、その子に合わせた「オリジナル性」があってもよいとのことだったので、それぞれのアドバイスを活かしながら自分なりの補助の仕方を身につけ、子どもたちの力を引き出せるよう、スタッフ一同試行錯誤していきたいと思います!
最後に、『子どもは世界で1人!みんなそれぞれ1人しかいない!』この言葉を大切にその子に合ったレッスンをスタッフ一同心がけ、笑顔を引き出せる時間にしていきます!
みーつー