子どもに必要な運動はどんな運動?

こんにちは!しんさんです。今回は「子どもに必要な運動はどんな運動?」というテーマでコラムを書いてみます(最後に動画も紹介します)。

 

さて、いきなりですが皆さんに質問です。子どもに筋トレは必要だと思いますか?

 

「子どものうちから筋トレをするのはよくない」という話も聞いたことがあるし… 実際のところはどうなのでしょう?

 

答えは子どもの筋トレはOK(条件付き)!←歯切れが悪い?(笑)

 

どういうことか見ていきましょう。

 

■成長段階に合った運動

大人がやるトレーニングをそのまま子どもがやっていいか?答えはNOですよね。人間は生まれてから成人するまでに骨や臓器、筋肉、脳、脊髄、感覚器、生殖器など様々なものが成長していきます。なので、成長段階に合った運動というものがあります。

 

  • ●3歳~8歳:体づくり→基本動作(走る・跳ぶ・投げる・蹴る・またぐ、体を支えるetc.)→巧みに体を動かす(スキップなど)
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  • ●9~12歳:より複雑な動作・技術の習得  ※この時期は神経機能が大きく育つ時期で「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、スポーツの複雑な技術をスムーズに習得できる貴重な時期とされている。臓器や筋肉・骨格などは50%程度までしか発育していないので、強度の高いトレーニングはNG!
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  • ●中学生:軽い負荷で持続的な運動を行い、スマートな動作を長続きさせる能力を身につける。 ※この時期は主に呼吸循環器系が発達し、全身の持久力が高まる時期。
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  • ●高校生:負荷を増やし、力強さを身につける。 ※骨の成長が安定し、筋肉が発達していく時期。

 

★ここでしんさん的補足を★

先に取得した運動能力が土台となり、次のレベルの運動能力取得につながります。例えば、安定したジャンプができなければなわとびは上手に跳べないですよね。年齢にとらわれすぎず、前の段階に戻って丁寧に動きを練習することも時には必要ではないでしょうか。軟弱な地盤の上にビルを作ろうとしたらどうなるか想像してみてください。まずは地盤を固めましょう。

 

■現代の子どもたち

さて、「成長段階に合った運動能力を身につけていくことが大切」という話を踏まえたうえで、いまの子どもたちについて考えてみましょう。現代の子どもたちは室内で過ごすことが多くなり、筋肉や骨への刺激が明らかに不足しがち。お子さんはどうでしょう?ゲームや勉強をして過ごすことが多いですか?それとも外で駆け回って遊ぶことが多いですか?

 

■筋トレのメリットと注意点

昔のように野山を駆け回っていれば別ですが、現代の子どもたちの生活スタイルを考えると、日常生活で不足している筋肉や骨への刺激を補う意味で、ある程度の筋トレは必要と言えます。中学生以下の子どもでも筋トレを行うメリットを上げてみます。

・神経機能の向上(筋肉への指令がスムーズに)

・筋バランス向上

・柔軟性向上

・腱や靭帯・骨の強化

・除脂肪体重の増加 などなど

 

結果として、筋トレには怪我の予防やパフォーマンスアップといったメリットがあります。ただし強度の高いものは高校生以上になってから。適切な負荷で行うことが大切です。特に小さいうちは遊びの要素も取り入れながら、楽しみながら行える工夫を。また、筋トレはストレッチと一緒に行うことを心がけましょう。

 

■まとめ

・人間には成長段階に合った運動がある。

・小さいうちは体づくりや基本動作、それが身についてきたら複雑な動きを練習していくとよい。

・子どもの頃の筋トレは適切な負荷で行うことで「けがの予防」や「パフォーマンスアップ」といったメリットがある。

・パワーや瞬発力を高める筋トレは高校生くらいから。

・気持ちいいと感じる強さで、ストレッチも忘れずに。

 

最後にしんさんおススメの動画を紹介します。※上手く表示されない場合はYouTubeで「筋肉わんぱく体操」と検索してみてください。

他にも子どもの運動を検索するとたくさんの動画が出てきますので、お子さんの興味に合わせてLet’s Try!

難しいことは抜きにしても、子どもは「無理せず、楽しく、さまざまな運動を!」と意識してみるだけでもOKです!いろいろ試してお話を聞かせてくださいね(^▽^)

以上、しんさんでした。

 

参考文献 中野ジェームス修一(2020)『医師も薦める子どもの運動』徳間書店

 

 

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